VISA payWaveなど、クレジットカードも電子マネーみたいな非接触型の支払い方法(コンタクトレス)になる

VISA payWave(ビザペイウェーブ)、Mastercardコンタクトレス、JCB Contactless(旧J/Speedy)、American Express Contactless、QuickPass(銀聯カード)など、クレジットカード各社がNFC(Near Field Communication・近距離無線通信)の技術を使ったNFC決済(コンタクトレス)の仕組みをここ数年で導入してきています。

SuicaやEdyと言って電子マネーに使われているFeliCa(フェリカ)もNFC技術のひとつなのですが、クレジットカードには何年も導入されてきませんでした。

それなのに対応が急加速した理由は何なのでしょうか?




安全対策と決済スピード

NFC決済の前に、VISAとMastercardはEMVと言うICチップの統一規格をクレジットカードに普及させようとしています。
(EMVはEuropay International、Mastercard、VISAの頭文字)

磁気カードやサインでの利用をこのまま続けると不正利用やカード情報の漏洩が増えてしまう恐れがあるので、より安全性の高いICカード+PINに切り替えていこうと言うものです。

EMV方式にするとカード番号を店舗が保持しなくて済むようになりますし、さらにコンタクトレスにすれば店員がカードに触れることもありませんので、セキュリティ面ではかなり改善されます。

改正割賦販売法

実は海外ではコンタクトレス決済はかなり普及していて、日本が遅れをとっているのですが、2018年6月に「割賦販売法の一部を改正する法律(改正割賦販売法)」が施行されました。

これにより国内の店舗はICカードに対応した端末を導入して行かないといけなく、その際にNFC決済にも対応させようと言うのが各クレジットカード会社の戦略になっているのだと思います。

特にVISAがこれに熱心で、VISAブランドのクレジットカードを発行しているクレジットカード会社に対し、payWaveに対応するようにかなりの圧力を掛けている様です。
(ネット上には2019年までに対応するか、契約を解除するかの判断まで求めていると書かれていました)

決済スピード

クレジットカードを使わない理由に「サインをするのが面倒で時間が掛かる」「PINコードを打つのに時間が掛かる」と言うのがあり、こういう人はSuica等の電子マネーを使う傾向があるのですが、コンタクトレスになればチャージする手間が省ける分だけクレジットカード決済の方が手軽になります。

Suicaの加盟店の10倍VISAの加盟店は国内にあるので、現在日常的に電子マネーを使っている人がコンタクトレスを使うようになれば、クレジットカードの決済金額は飛躍的に伸びるでしょう。

ただし、日本人の中には脊髄反射的に「クレジットカードは悪だ!」と考えている人がいるので、VISAの思惑通りにはならないかもしれませんが。

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電子マネーなのか?

コンタクトレスは電子マネーなのか、クレジットカードなのかという議論もあるかもしれませんが、日本式の表現で言えば電子マネーになります。

NTTドコモが提供する「iD」のホームページを見ると、『いつもの暮らしにスッと溶け込む電子マネー「iD」』との記載があり、JCBの提供するQUICPayのホームページには『使う人ほどトクをする、電子マネーのQUICPay』との記載があります。

iDとQUICPayはポストペイ型(クレジットカード決済を使った後払い)、デビット型、プリペイド型のどれかで支払っているだけで、クレジットカードと何も変わりません。

日本では非接触型の決済のことを電子マネーと呼んでいるのです。

コンタクトレスの凄いところ

コンタクトレスのメリットはクレジットカードを電子マネーっぽく世界中で使えることです。

技術革新と普及エリアが広がれば海外で電車に乗る時に切符を買わずにコンタクトレス決済で改札を通過することもできるようになるでしょう。

「中国ではQRコード決済が進んでいてキャッシュレス社会が浸透している!凄い!」なんて言う人がいますが、旅行者にとってはローカルの仕組みが普及し過ぎているのは逆に不便です。

しかし、世界基準のコンタクトレスであるならば話は別でしょう。

日本政府も国産のフィンテック企業を生み出したかったのかもしれませんが、変にQRコード決済にこだわらずにJCB Contactlessの普及をサポートした方が良いように感じます。

政府がキャッシュレス社会を推進するのは「脱税とマネーロンダリングの防止」「ATMの維持費削減」「外国企業による決済ビジネス寡占の防止」「消費拡大」など目的がたくさんある
現金ではなく、クレジットカードや電子マネーでの決済の割合を上げる「キャッシュレス社会」を政府主導で促進しているのには様々な理由があります。 良くニュースで見るのは、「増え続けている外国人観光客がクレジットカードを使いやす環境にし観光業
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クレヒスを育てよう

プリペイド式やデビット式があるので、クレジットカードを保有できないブラックの人でも大丈夫ですが、決済金額が増えた時にどんなカードを持つのか自分で選べないのは損でしかありません。

例えば「クレジットカードでマイルを貯めて無料で旅行に行って来た」なんて話を聞いたことがあるかもしれませんが、ANAカードとJALカードにはデビットカードはありません。

提携カードにスルガ銀行ANA支店のANAマイレージクラブFinancial Pass Visaとりそな銀行のVisaデビットはありますが、お得度は本体が発行しているカードよりも低くなっています。

また、デビットカードは利用できないシーンが多い不便な物と言うことも忘れてはいけません。

クレジットカードを持っていないと社会的に底辺と思われてしまいます
20代から60代の日本人のクレジットカード保有率は約84%とかなり高く、1枚も保有していない人は珍しい存在になっています。 以前でしたら「海外旅行行かないから必要ない」「借金みたいで嫌だから作らない」と言う意見も理解できましたが、通販

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