楽天カード・アメリカン・エキスプレス・カードの発行が開始されるけど、保有メリットはあるとほぼ無いと思います

楽天カード株式会社は2018年9月25日から「楽天カード・アメリカン・エキスプレス・カード」の申込受付と発行を開始しました。

今まで提携していた国際ブランドはJCB、VISA、MasterCardの3つだったのですが、これにAmerican Expressも加わり4つとなりました。

しかし、この提携と言いますか、楽天カードのアメックスブランドのカードを持つメリットは少ないのかなと思います。

・楽天カード
https://www.rakuten-card.co.jp/

メリットを感じない理由

国際ブランドをAmerican Expressにする意味が無いと思うのは、実用性を求める楽天カードと、ステイタス重視のアメックスでコンセプトが合っていないからです。

楽天カードの保有メリットは、楽天関係のサービス以外を利用してもポイントの高還元が受けられることです。

多くのクレジットカードは自社サービスを利用する際に決済で利用すると高還元を受けられるだけで、どこで利用しても高還元と言うわけではありません。

しかし国際ブランドをAmerican Expressにしてしまうと、加盟店が少ないので「どこで利用しても」というメリットが無くなってしまいます。
(日本国内の場合、JCBが使えるほとんどの店舗で利用できますが、VISAやMasterCardに比べて少ないです)

そもそもアメリカン・エキスプレス・カードはT&E(トラベル＆エンタテインメント)カードと呼ばれていて、航空会社やホテルなどの旅行関係施設と、レストラン等の飲食店や劇場などのアミューズメント施設に多くの加盟店を持ち、非日常での利用に役に立つクレジットカードになります。

「どうせポイントが貯まるなら日々の決済で利用しよう」と言うニーズとは合っていません。

年会費無料でアメリカン・エキスプレス・カードを持てるのならばお得なのでは？と思う人もいるかもしれませんが、国際ブランドがAmerican Expressなだけではクレジットカードにステイタスは生まれません。

そもそも年会費無料のカードはたくさんあって、ウォルマートカードなどもそうなのですが、これにステイタスがあると考える人はいないですよね？

ステイタスがあるカードの多くはプロパーカードと呼ばれている次の4枚だけです。

アメリカン・エキスプレス・カード
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード
アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード

楽天カードは国際ブランドを変更することができないので、American Expressで一度発行させてしまうと、不便だからとVISAやMasterCardに変更できません。

変更する時は退会してから再度カード審査に申し込まないといけないので面倒ですし、クレヒスが余り良くない人は2度目の発行が出来なくなってしまうかもしれません。

限度額もAmerican Expressだから高いと言うこともありません。

与信審査をするのは楽天カード株式会社なので、American Expressなのに僕みたいに限度額が20万円しかないなんてこともあります。

アメリカン・エキスプレス・カードには限度額が無いなんて言われていますが、それはプロパーカードだけで、提携カードはカード発行元が決めたものがあります。

VISAがVisa payWaveの完全対応を要請しているために、VISAブランドのカードを発行しない方針を取っているカード会社も出てきています。
(楽天ブラックカードはAmerican Expressブランドを発行する代わりにVISAブランドが無くなりました)

また、JCB、MasterCard、American Express、Diners、DISCOVERに加盟しているのに、VISAには加盟していない不思議な店舗もでてきています。

VISAとの契約がこじれてしまった時の為に、北米でVISAと共にシェアの大きいAmerican Expressとの関係を作っておきたいと言う思惑があるのかもしれません。

「楽天カードはネット通販専門のカードで、店舗で実際に使うのは恥ずかしい」なんて言う人がいますが、そんな事を言っている人の方が今は恥ずかしい存在になっています。

楽天カードは2017年4～9月期の時点で取扱高が3兆円になり、自社発行ベースのクレジットカードで業界首位となっており、一番メジャーなカードになっています。

一番メジャーなカードが恥ずかしいカードの訳ないですよね？

レジで働いている方が一番良く見えるカードが楽天カードな訳ですから、恥ずかしいカードでは無く見飽きたカードになっていると思います。

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