つい先日、nanacoカードを紛失してしまった際に、カスタマーセンターに連絡するも「すぐには止められない」と回答されてしまい、オートチャージまでされ悪用される被害に遭った方がネットで話題になりました。
この方が最初にすべきことは、nanacoカードのカスタマーセンターに連絡するのではなく、オートチャージに利用いているクレジットカードの利用を停止させることだったのですが、nanacoカードに残高があったので気が回らなかったのでしょう。
このようなトラブルはnanacoカード以外でももちろん起こりますので、電子マネーを利用している人は紛失時に「どれくらいの被害に遭う可能性があるのか?」と「リスクを少なくする方法」をこの機会に知っておきましょう。
すぐに止められない理由
nanacoカードに限らず、国内のプリペイド式やチャージ式の電子マネーはすべてすぐに利用を停止することはできません。
その理由はFeliCa(フェリカ)という非接触型ICカードが電子マネーのカードと決済端末さえあれば決済が可能なシステムだからで、都度通信を行っていないからです。
電子マネーの利用停止、オートチャージ設定の変更などの処理を行うのは1日1回の処理(たぶん負荷の少ない深夜早朝に行われている)だけなのでしょう。
何故こんな不便なシステムを採用いているのかと疑問に思うかもしれませんが、都度通信する方式だと電波の悪い場所は利用できませんし、決済に掛かる時間が長くなってしまいます。
例えばSuicaを利用していて、自動改札を通るたびに1秒くらい立ち止まらないといけなかったら嫌ですよね?
電子マネーの被害と保証
電子マネーを紛失してしまった場合、チャージが全額保証されたりはしません。
システム上、停止完了となった時点での入金(チャージ)残額(「Suica定期券」は、定期券部分を含みます)を保証します。
https://www.jreast.co.jp/suica/procedure/reissue.html
これはSuicaの紛失時の対応なのですが、停止完了となった時点、つまり深夜早朝に行われるであろう1日1回のバッチ処理までに使われてしまった残高は保証されないと明記されています。
電子マネーを落とすということは、現金を落とすのとあまり変わりません。
拾った人に悪意があり、この電子マネーのシステムを理解していたら、当日の内にチャージしてある残高を使いきってしまうでしょう。
オートチャージは止めよう
オートチャージの設定をしていた場合、バッチ処理が行われるまで被害額は増え続けてしまいます。
紛失時の被害を限定するという電子マネーのメリットを自ら捨てることになるので、オートチャージは設定しない方が良いと私は思います。
もし設定するとしても1回の上現金額、1日のチャージ可能回数などを調整してリスク管理をするようにしましょう。
1日の上限額を3,000円にしておけば悪意のある人に拾われてしまっても、チャージ済みの金額+3,000円以上の被害にはなりません。
オートチャージの保証
電子マネーと違ってクレジットカードの不正利用に関しては保証があるので、オートチャージされた分が使われてしまっても返金されるのではと思うかもしれませんが、これも無理な場合が多いみたいです。
電子マネーを拾った人が使ってしまうのは不正利用になりますが、クレジットカードから電子マネーへのオートチャージは本人が設定したことなので、不正利用に当たらないと判断されてしまうのが原因です。
各クレジットカード会社によって判断は異なると思いますが、最悪の事態を想定してオートチャージ機能は利用すると良いでしょう。
おすすめはポストペイ式
ここまでオートチャージは良くないと書いてきましたが、レジやATMや券売機でチャージする手間を省けるのですから、とても便利な機能であることには疑いはありません。
そこでおススメしたいのがチャージ式ではなく、ポストペイ式の電子マネーです。
ポストペイ式と言うのは電子マネーの要領でクレジット決済ができるシステムのことで、SuicaやEdyと違って後払いなので紛失してもチャージした残高を利用されてしまうことはありませんし、決済も都度通信をするシステムなので、リアルタイムで利用停止することができます。
Q.紛失・盗難時に、三井住友カードiD利用分は補償されますか?
A.はい、補償されます。クレジットカード同様、特別なケースを除き、紛失・盗難のお届け日から60日前までさかのぼり、それ以降の不正利用については弊社がその損害を補償します。
https://qa.smbc-card.com/mem/detail?site=4H4A00IO&id=1444
iD紛失時の三井住友カードの対応はクレジットカードのそれとまったく一緒なので、安心して保有できると思います。
デメリットは三井住友カードのiDとJCBカードのQUICPay以外に日本国内では選択肢が無いことなのですが、世界的に見ればVISAタッチ(Visa payWave)やMastercardコンタクトレスが大きく普及しているので、それもすぐに無くなるでしょう。
⇒iD(三井住友カード)について詳しく見る
⇒QUICPay(JCB)について詳しく見る
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